代表が承継を考え始めたきっかけ
ご年配であるのはもちろんですが、商品の仕入れに関して問題が出てきたそうです。具体的には、車を運転して商品を仕入れているのですが、その場所が遠いらしく、足がしびれてきたとのこと。
これにより、いつまでお店を続けられるか悩んでいたそうです。もって3年位かなあと。
・個人事業主として菓子製造業を営む。
・営業時間は10:00~18:00。
・売切れ次第営業終了。
・定休日は日曜日。
・主に現代表一人でやりくりしている。
・仕込み時のみ、奥様と2人で行っている。
・仕込み時以外は、奥様は基本お店にいない。
よって、接客は現代表のみで行う。
・従業員は雇わない。(将来競合相手となりえるため。)
・家族以外に商品のレシピは知られていない。
・お子様はいらっしゃるが、お店を引継ぐ気はないらしい。
・なお、お子様はすでに成人して社会人。
そこに、私が来店し、承継の話が始まります。
人当たりはよさそうだし、まだ若い。
家族で移住してきて、3年後の仕事も決まっていない。それなら…。
現代表自身も家族で移住してきた経験から、この地で生活していくには大変だろうから、近い境遇にある私に話をしてみようかと思われたそうです。
・地域おこし協力隊制度により、縁もゆかりもない土地へ家族で移住。(Iターン)
・当時子供は長男(中3)、次男(小6)の2名。
・協力隊の任期満了後、就業ではなく、起業を望んでいる。
・菓子製造業の経験なし。
・退任前に 食品衛生責任者取得。
・退任前に 菓子製造業許可取得。
その時の私の状況と言えば、定住に向けて出身地で行ってきたサービス業を元に生計を立てていくつもりでした。
ただ、実際に地域で話を聞いていくうちに、サービス業で生計を立てていくのは難しそうだと思い、何か新しいもので生計を立てていく必要性を感じていました。
結果、やります。とお伝えして、事業承継が始まっていきます。
とはいえ、現代表からはこんなことを言われました。
寒い地域なので、まずは冬の暮らしを体験してから。それでもやりたければまたおいで。
後で分かった冬暮らしを体験させる理由
どうやら以前跡継ぎ候補の方がいたらしく、その方は、最終「冬暮らし」が耐えられないとして、承継を辞退したそうです。※その理由が本当かどうかは分かりません。これはあくまで現代表と近しい人から聞いた情報です。
それが本当の理由なのか?と疑いを持つようになるのは、もう少し先になります。
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