時系列でおさらい
地域おこし協力隊として着任後3か月経ったところでした。ここで提案を受け「やります。」とお伝えしました。妻にも話をして、後日一緒に挨拶に行きました。立ちっぱなしで約3時間、お店の話を一方的に聞かされました。ここで嫌な顔をするのかしないのか試されてるのかな?と思いました。
継ぐ気があるところを示そうと、顔を見せに行ってました。(就業時間外です。)行くたびに、2時間近く同じ話をされました。またもや立ったままです。もしかして話した内容忘れてる?いや、俺の事忘れてる?いや、毎回試されてる?と思いながらも行き続けました。まずは冬を経験してから。というのもここで言われました。
地域おこし協力隊の方で、いろいろと精神的に参っており、訪問する余力がありませんでした。
このころから精神的にもやや回復し、話にあった冬も難なく越せたので、改めて「やります。」と伝えに行きました。だいぶ心配していました。「他のやつに継がせようと考えた」とも言われました。
とはいえ、仕込みを教えてもらえる時間は、月~金の8時~18時でした。地域おこし協力隊の就業時間とダダ被りです。(規定として、協力隊の就業時間中に自身の定住活動は行えません。)
自治体に相談しました。同時に、事業承継の意思があることもはっきりと伝えました。結果、10月から任用条件を変更していただくことで、週に1日、終日修行できる時間を確保できました。
和4年3月頃になると、一人でもある程度の数をこなせるようになってきました。ただ、現代表からは、「時間を見つけて1つでも2つでも多く作りに来ないといけない。」と言われる事が多くなりました。
地域おこし協力隊の就業時間内に事業承継活動(定住活動)は行えないというルールと、週1以上に来いと言われることがつらかった日々でした。
どちらの立場も理解しているので、耐えるしかなかった日々を過ごしました。
イマココ。
令和4年6月 辞退まであと113日のワイ
本格的に修行を始める時期について言及がありました。
具体的に言えば、「協力隊の任期満了時期である令和5年4月よりも、時期を早めて毎日、終日来てくれるといいんだけどなあ。でも、そうもいかないよなあ。」というものでした。
そこで私は、任期満了を待たず退任も可能だと伝えて、現代表の希望していたタイミングである、令和4年10月から、本格的に修行ができないかどうか考え、令和4年9月末で協力隊を退任することを決意しました。
本格的に修行を始める時期について思いを告げられる。退任のタイミング。
協力隊の任期満了時期である令和5年4月よりも、時期を早めて毎日、終日来てくれるといいんだけどなあ。でも、そうもいかないよなあ。
いや、別に来年まで協力隊をやらないといけないわけではないと思うので、ちょっと自治体と相談してみます。
ということで、もし仮に10月からとなった場合、退任は可能か否かについて確認しました。その結果、
もちろん喜ばしい事なので、自治体サイドとしては大丈夫です。
ただ、現状はっきりとした形じゃないと思うので、確実になったらもう一回教えてください。
分かりました。
7月になったら改めて報告させてください。
分かりました。あと、話し合っていく際に気を付けてほしい事があります。
ただ単にタダ働きさせられる労働力として扱われることのないように、しっかりと確認してください。
承知しました。お気遣いありがとうございます。
直属長から言われたこの言葉が、後からジワジワ効いてくることになるとはこの時思いもよりませんでした。
そして、この辺りから、商工会さまと、事業承継・引継ぎ支援センターさまにも相談させていただくようになりました。
とにかく、具体的に引継ぐとなると、どういった流れで、どういった準備が必要なのかを分からないもの同士なので、一般的な流れとして、事業承継ってどうやって進めていくのかを教えていただきました。
そこで初めて、当事者同士だけではなく、間を取り持ってくれる存在(事業承継・引継ぎ支援センター等)があって、それが必要だと思いました。
お互いにそれぞれ事業承継・引継ぎ支援センターさまに相談を行っていたようで、そこでようやく本当に事業承継を考えている事が分かりました。
他にも、細かな消耗品を新しく仕入れて、
これは、お前の為に購入した消耗品だからな。
お前が何も準備しなくていいように、ワシが準備してやったぞ。
と言ってくださっていました。
このことから、
積極的に承継を視野に入れて考えてくれているんだなあ。ありがたいなあ。
と、思っていました。この時は。
令和4年9月末で協力隊を退任し、本格的な修行へと舵をきることに。
代表、自治体も任期を早めての退任、オッケーでした。
10月から本格的な修行お願いします。
わかった。
ということで、ここで、協力隊としてのゴールが決まり、定住活動のスタート時期も決まったのでした。
ここでのミステイクポイント
なぜ来年4月からではなく、今年の10月なのか、もっとしっかりと代表の真意を確認すべきでした。
後で考えると、事業承継・引継ぎ支援センターさまに相談したのは、単純に誰かに事業を継がせたい想いのみではなかったのかもしれないと感じています。
というのが、なぜ10月から来てほしかったのか考えるに、一緒に仕込み作業を行っていらっしゃった奥さまが、令和4年4月をもって引退されていたからで、承継云々の前に、誰か、代わりに手伝ってくれる人を探さないといけない状況だったようです。
さらに言えば、最初に事業承継を考えるきっかけとなった、仕入れに行くの難しくなってきた問題も解決していたので、後から考えると、事業を継がせる想いのみで10月からというのに、少し疑問を持ちました。
ただ、仕込みを手伝ってくれる人が必要とはいえ、誰でも言いわけではなく、事業を継ぐぐらいの覚悟がある人間でないと仕込みは見せたくないと考えたのかもしれません。
なぜなら、継がずレシピだけ盗んで開業して、競合相手になってしまいかねないからです。
単に一緒に働く人を増やすと、競合相手になる。これは何回も言っておられました。
だから、事業承継・引継ぎ支援センターさまに相談して、事業を継ぐぐらいの覚悟がある人間で、手伝ってくれそうな人を探していたのかもしれません。※あくまで勝手な推測ですが…。
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